竹中 幹人グループ
竹中 幹人TAKENAKA Mikihito京都大学 |
研究開発テーマ
微小角入射散乱の4D解析による接着界面における接着過程の解明
研究概要
我々はこれまで、放射光の小角X線散乱(SAXS)及び中角X線散乱(MAXS)で得る接着剤のフィラーや架橋構造由来の散乱シグナルをコンピュータトモグラフィー(CT)法と組み合わせたSAXS-CT及びMAXS-CT法により各構造の不均一な分布状態を可視化することに成功してきた。本計測の特徴として、被着体に貼り合わせた時の埋もれた状態での評価が可能である。接着現象の理解のため、今後は3次元的な分布状態における接着過程における不均一性を解き明かす。さらに、接着強度や接着剤自体の力学物性の要因を埋もれた状態での構造不均一性という観点から明らかにするため、各構造の不均一性を表す指標確立を目指す。社会実装に向けて、共同連携機関から提供される材料の強靭性や耐久性に関わる要因を、定量的な指標を示すことで、新たな材料の開発や接着技術の改良に繋げる。