東亞合成株式会社
研究開発テーマ
車載用粘着剤の開発
当社が保有する粘着剤の技術を車載用途へ展開する。これまで、タッキファイヤ（TF）の表面偏析技術を利用した粘着剤が様々な材料に対して、幅広い温度域で高い接着強さを示すことを報告している。本技術を応用し、自動車に使用される難接着部材に対する高い接着強さを有する粘着剤を開発する。目標を達成するためには、難接着材料と粘着剤の接着界面の形成過程における構造を分子レベルで解析し、最適な分子設計にフィードバックする必要がある。また、環境試験では接着部材が特定の温度下に長時間曝されることが想定されるため、粘着剤の設計には時間を含めたマルチスケールでの解析も重要である。本プロジェクトを通して、連携アカデミアには接着界面に関する最先端の知見の共有、解析技術の習得の面から協力を仰ぎ、車載用粘着剤の接着メカニズムの基礎学理構築と社会実装を目指す。
東亞合成の技術 [タッキファイヤ（TF）偏析粘着技術を利用]
