東レ株式会社

東レ株式会社

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研究開発テーマ

界面接着高度化による次世代モビリティ向けサステナブル革新部材設計

炭素繊維複合材料は部材の軽量化に寄与し使用時の環境負荷低減可能な材料である一方、炭素繊維製造時に多くのエネルギーを必要とし、かつリサイクルすることが困難な材料であることが課題となっている。

当社では炭素繊維複合材料のリサイクルを重要課題と位置付け、高温で樹脂を焼き飛ばし炭素繊維を回収し再度樹脂と複合化する検討を進めているが、炭素繊維の劣化により、得られた複合材料の力学特性が低下することや品質が安定しないことが、社会実装の足枷となっている。そこで、アカデミアの最新技術・知見に立脚する最先端の測定、解析手法を駆使し、炭素繊維表面および樹脂との界面についての理解を深め、真の特性低下要因の解明に挑む。加えて、界面接着高度化に対して適切なアプローチを取ることで高性能サステナブル部材の創出を目指す。次世代モビリティをはじめ、構造材料として幅広い用途展開を図り、炭素繊維複合材料のリサイクル事業の発展を通じて、廃棄物ゼロ社会の実現を目指していく。

 

炭素繊維複合材料のリサイクルフロー図

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