山田 淳グループ

山田 淳
YAMADA Sunao

公益財団法人九州先端科学技術研究所

https://www.isit.or.jp/lab/mol/

研究開発テーマ

低損傷放射光顕微X線マルチスケールイメージング技術の開発

研究概要

接着界面における空間不均一な構造を、走査型および透過型電子顕微鏡(SEMおよびTEM)、原子間力顕微鏡等を駆使して三次元構造解析を行うとともにX線光電子分光法により接着界面の化学状態解析を行い、接着界面の構造と接着強度との関係を幅広い空間スケールと高い空間分解能で評価する。実試料としてアルミニウム/エポキシ等の金属/高分子界面や、シリカナノ粒子などのフィラーを含有するコンポジット材料におけるフィラー/高分子界面を選定し、界面のナノ構造化と接着挙動との関係や、フィラーと高分子マトリックスの化学構造と界面接着強度の関係について、電子顕微鏡内における引張破壊試験などの結果とグループ間連携による数値解析の結果をもとに接着機構の解明を進めている。さらに獲得された測定・解析技術を参画企業の実試料解析に適用するための治具改良や技術開発・支援を行い、社会実装へと応用展開する。そのために、福岡市、九州大学、九州大学次世代接着技術研究センターと連携し、界面のナノ~マイクロスケール構造解析装置群の効率的活用を図り、革新的接着技術の拠点化に貢献する。

 

シリカ含有エポキシ薄膜の引張試験(TEM内)と歪みのDIC解析

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