吉澤 一成グループ

吉澤 一成
YOSHIZAWA Kazunari

九州大学

http://trout.scc.kyushu-u.ac.jp/yoshizawaJ/

研究開発テーマ

第一原理計算による接着の分子論とその応用展開

研究概要

接着界面相互作用に関して、量子論に基づく詳細な理論研究はこれまで行われていない。第一原理計算や量子化学計算といった量子力学手法により、接着仕事や接着応力を求めるという当グループの理論研究は、世界的にもさきがけとなるものである。すでに引っ張り、はく離、せん断過程の接着力を量子力学的に求める方法を独自開発し、多くの接着界面相互作用の理論研究を行っている。「接着の分子論」を確固とした学理として構築するために、第一原理計算、量子化学計算、分子動力学計算により、金属と接着性高分子、無機材料と接着性高分子、難接着性高分子と接着性高分子などの接着界面相互作用に関する理論研究を行っている。ステージ2では当グループの理論研究をさらに深く堀下げるとともに、企業との連携研究において接着の理論研究を積極的に応用展開し、航空機産業や自動車産業など先端産業分野における社会実装に貢献することを目指す。理論・実験の連携研究として、接着力を向上させる特殊相互作用官能基や機械的構造部位を有する高機能高分子と金属との接着相互作用、接着剤と被着材との接着界面での熱伝導性など、これまでに全く行われていない独創的な理論研究を展開している。

 

第一原理計算に基づく接着の分子論の構築とその応用展開

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