研究開発体制
Organization
高原 淳 グループ
研究概要
当該グループは、粘弾性追随型疲労試験法に基づいた高分子材料の疲労破壊規準式の確立および繰り返し力学変形下でのμビーム小角X線散乱(SAXS)あるいは広角X線回折(WAXD)測定による「局所領域」における動的粘弾性関数とエネルギー損失の評価手法を確立する。これらの評価手法を用いて、接着界面近傍(固体基板-接着層-固体基板のモデルサンプルを使用)の様々な外部環境下(温度、湿度などのサイクル下)での静・動的疲労過程における局所的な階層構造評価と局所力学物性のその場評価を行う。さらに、高周波数に相当する高速衝撃変形下における接着破壊挙動を偏光高速度カメラ観察により観測し、試料由来の分子配向、破壊時に瞬間的に誘起される分子配向、さらに、破壊直後の分子配向を可視化することで、接着破壊様式を解明する。これらの結果に基づき、様々なタイムスケールと空間スケールでの接着破壊機構を解明するとともに接着破壊規準式を確立し接着疲労破壊の予知を可能にする。