研究開発体制
Organization
中嶋 健 グループ
研究概要
本研究においては、試料表面の弾性率等の静的力学物性評価をナノスケール分解能で画像化することができるナノ触診原子間力顕微鏡(AFM)、およびそれを発展的に改良し、貯蔵・損失弾性率等の動的物性をマッピングするナノレオロジーAFM、さらに粘度をマッピングできる新手法を駆使し、接着界面のマルチスケール解析に資することを目的とする。本研究室では、既に温度変化なしで5桁に及ぶ高周波数帯域で貯蔵・損失弾性率を定量評価できるナノレオロジーAFMを開発しているが、そこに温度制御を組み合わせることで、高分子科学の重要なテーマである温度時間換算則を吟味できるように発展的に改良を施す。さらに巨視的変形下にある材料の内部応力の分布を可視化する手法を開発する。対象としては、相溶・非相溶系高分子界面・異種材料界面接着をモデル試料として検討を行うが、企業からの提案にも柔軟に対応したいと考えている。
粘度マッピングの概念図